公民連携で生まれた渋谷のランドマーク
パークコート渋谷 ザ タワーは、渋谷区役所・渋谷公会堂の建替えと一体で進められた公民連携型事業の住宅棟として、2020年8月に竣工した地上39階・地下4階建のタワーレジデンスです。区有地の定期借地権を活用し、庁舎・公会堂建替えの財源と結びつけて成立した経緯を持ち、単独マンションを超える都市計画上の物語性を備えた建物といえます。最高高さ約142.69mのスケール感と、渋谷公園通りに面する立地が街のランドマークとして機能している点が特徴です。
RC造一部S造の制振タワー
建物の構造はRC造一部S造で、超高層住宅として制振構造を採用しています。タワー型住宅で生じやすい長周期の揺れを建物側で抑制する狙いが感じられる設計で、家具の転倒や室内設備への影響を軽減する効果が期待できます。設計は日本設計、施工は東急建設、デザイン監修はホシノアーキテクツが担当し、Master ArchitectとMaster Designerが分担する体制で進められました。延床面積は約61,491㎡、総戸数503戸の規模感に対して、構造・施工・設計の各役割が明確に整理されている点は安心材料といえます。
色彩グラデーションで描く外観意匠
外観の最大の識別性は、スパイラル状に立ち上がる色彩グラデーションのバルコニーです。「Full of Color, Full of Life.」をコンセプトに、原宿・表参道、渋谷・道玄坂、松濤・神山町、代々木公園・明治神宮という周囲360度の街の個性を「清・粋・祭・寂」の4テーマとして外装と共用空間に展開しています。直線と曲線、日本的な美を組み合わせた造形は、エントランスやエレベーターホールにまで連続し、住む人と訪れる人の双方に印象を残す要素になっています。